掃除をした。
窓を開けて空気を入れ替えた。
音楽を流しながら掃除をした。
たまにノラネコたちのケンカの声がする。
今回はけっこう派手で
なにかがひっくり返るような音もする。
暑いのに元気なネコめ。
雑巾を洗いに台所へ行くと
いつも開け放しにはしない窓が開いている。
あ”。
ぬ”。
部屋の中にレインがいない。
外へ出てさっきのケンカの声の方に行くと
どうやら勝利したらしいレインが
なんか余裕で毛づく路している。
オレが名を呼ぶと
「なるほど。
先人たちはほんとうにえらいな。
これがネコをかぶるというヤツかな」というカンジで
甘えてトコトコ歩いて部屋までついてくる。
「レイン。さっきひっくり返したり
大声でケンカして駄のレインか?」
「 (あくび) 」
「なあレイン。
ケンカは勝ったのかい?」
「にゃま〜ン!(得意げに)」
念入りに調べたけれど
レインのカラダにはキズもなく
大丈夫そうである。
ただオレもレインもあまり食欲がなく
ふたりともほんのりと痩せたような気がする。
オレは腹が減って
なんか食べないとヤバいと想って
鍋に水を入れてコンロに火をつけて
そうめんを束ねる紙をはがそうとして
なかなかはがせなくて
すべてが嫌になって喰うのをやめた。
炎天下スーパーへ行く。
カットされたパイナップルと寿司を買った。
帰り道にパイナップルを食べた。
ずっとヒマだった体内の栄養分配特別対策室が急に忙しくなる。
「ビタミンCゲット。
大至急タバコで破壊された地域へビタミンを届けろ。
急げ。
次いつくるかわかんぞ」
「果物なら喰える」と再度スーパーへ。
プラムに弾かれたがいまのオレは
「そうめんの紙剥がしもできね」だから
アメリカンチェリーを買った。
アメリカ人もアメリカンチェリーと呼ぶのですか?
たしかブラックチェリーじゃなかったっけか。
寿司は卵を食べた瞬間に
なんかダメだあと冷蔵庫に入れた。
3時間ぐらいかけてぜんぶ食べた。
ではカオルは調子などが悪いのかというと
むしろ逆である。
手の怪我はあと全治3日ぐらいだし
掃除をするぐらいだ。
あ。
地デジになったじゃんか。
な。
オレは地デジの工事してナインだよ。
でもさ。
ブラウンかテレビがぶっ壊れたから
寒い時期に地デジ対応のテレビ買ったんだよ。
「アナログテレビが死んだところ」を目撃しようと
テレビをつけたんだよ。喪服きて。(ルック20周年の黒Tシャツ)
そしたらよ。
映るんだよ。
前よりも綺麗な画質で映るんだよ。
しかもよ。
前よりも番組数がすごく増えてんだよ。
あ〜ん?
いまは「お試し無両期間」なのだろうか?
地デジキャンペーンとか最初の1時間だけ観られるとか。
とにかく総務省のツメが甘くてラッキー。
ここまで一気に書いたけれど
左手は痛くないし重くもない。
シャワーがあるといいなと心底想うが
「ココロ」というものは
なんというか「固定されたカタチがない」というイメージで
例えるのならば宇宙かなと。
だが「底」があるということは
だからシャワーは断念する。
キッチンの排水溝をタオルで栓をする。
髪を濡らしてシャンプー。
ゴシゴシやりなが水を溜める。
ザブンとアタマを突っ込みシャンプーを洗い流す。
そして流水で洗いタオルで拭く。
そんで濡れたタオルでカラダを拭く。
冷蔵庫にあらかじめ用意するとばっちり。
すごく涼しくなるし根性がつくので勧める。
リンスなどは使わない。
そういう贅沢品は毎週エステに通えるような金持ちがするのだ。
そういえば4月ぐらいか髪を切ってないから。