おふくろに「ヒドくやつれた顔をしている」といわれた。
自分でも「オレおかしいよな」と想っていたのだが
なにしろ「普段のカオル」を日常的に見ているのがレインだけだから
「客観視」できない。
なんとなく「久しぶりに顔出さないと心配かけるな」と想って
なるべく「精神状態の悪さ」をバレないように
胸をはったり笑顔のカタチに歪ませたりしたが
さすがおふくろだ。
飯を作ってくれたけれど
半分も食べきれずにかえって心配をかけてしまった。
こういう状態の時に誰かと逢っても
うっとうしい想いをさせるだけだし
だいたい「話し相手など」がいない。
3日ぐらい付きっきりじゃなくてもいいので
「カオルはダイジョブかよ」という見張りが必要かなとも想う。
依存症のニンゲンにとって
「夢中/熱中/中毒/とことんまでやれること」がないのはつらい。
針金ロボットでも恋愛でもなんでもいい。
なにもやる気がしない。
ヒトに迷惑をかけないようにするのが精一杯だ。
またね