まいちにピアノの特訓です。
すこしでもピアノといっしょに過ごしたくて
彼女はおおきなフルグランドピアノのなかで眠りました。
食事もトイレもトランプもぜんぶピアノのなかでやりました。
ある日ピアノをこーんこーんと叩く音がします。
彼女は外へ出るとそこにはボンジーさんがいました。
ボンジーさんは帽子を脱いで
まるで姫をめとる王子のようにうやうやしくアタマを下げました。
彼女はスカートのスソを持って
足を組んでバレリーナのような会釈をしました。
そして白黒模様の箱を彼女に渡しました。
箱を開けるとその中には特大ビッググランドピアノが!
「ああ。ボンジーさん!
またしてもアナタに救われました。
わたしの悩みはグランドピアノのなかで暮らすと
練習があまりできないことだったから。
これならこの巨大ピアノに
私が暮らしているグランドピアノを
ただちに運び込まなくちゃだわ!!』
彼女はボンジーさんの曲を作りました
C F
ボンジーさん すごいヒト
G C
ボンジーさん ありがとう
F G F G Am
不覚にも〜 恋に堕ちそう
F△7 Em Dm7 G C
謎めくアナタの長い髪
その頃ボンジーさんは
マツモトキヨシで歯ブラシを選んでいましたとさ
おしまい