2012年05月07日

ショボクレマン

ショボクレマンがしょぼくれた公園の
しょぼくれたベンチでしょぼくれていました。

太陽は沈みかけショボクレマンの影法師も
ながくのびてやっぱりしょぼくれています。

ショボクレマンがため息をつこうとした時に
ちょうどボンジーさんがやってきました。

「あ。ボンジーさんだ。
 え?地球の裏側と仕組みをみせてくれるって!?
 なんだかわからないけれどよろしくっす!!」


ボンジーさんはショボクレマンを連れて
公園のちかくの幸病院へいきました。

そして地下への階段を下りて
掃除婦の控え室に入りました。
「浅野」と書かれたロッカーを開けると
そこには幅の狭い階段がありました。

ボンジーさんとショボクレマンは
およそ20分かけて最下層に到着しました。
その秘密部屋は透明な壁でできています。
ショボクレマンは興奮しました。

「あ”〜 マグマにマントルだ〜
 すげいなぁ。 化石にマンモスもいるぞ!
 の”る”びー! ジュラ紀に縄文土器!!
 土偶もがんばってるんだなあ。銅鐸もすごい。
 卑弥呼ってそんなにブスじゃあないぞ。
 地球はすごいねボンジーさん!
 オレはしょぼくれてる場合じゃないさ!!」

帰りはエレベーターです。
ボンジーさんは銀色のアメ玉をくれました。

「ありがとうです。なにもかもボンジーさんのおかげです。
 え?このアメ玉を舐めている間は透明になるんですか!?
 マジで?しかもなくならいと。じゃあ早速。おりゃ。
 どうすか?オレは透明ニンゲンですか?」

ボンジーさんの姿はありませんでした。
あたりはすっかり夜で元ショボクレマンは
一流企業の会社にいって重要機密を盗み出そうと考えました。
それはあっさりうまくいってショボクレマンは金持ちになりました。
そして裏カジノで大儲けをしてどんどん大富豪になりました。

元ショボクレマンは自分でラスベガスを経営して
もっとすごい大富豪になりました。
そしてスロットマシーンに「ボンジーさんオンリー」と
ボンジーさん専用のVIP席をつくりました。
それは仕掛けがしてあってすぐに大当たりで
ボンジーさんが100万ダラーをゲットなのです。

元ショボクレマンが最高級ステーキを食べているとき
ボンジーさんはTUTAYAでビデオを選んでいました。
「DVD4枚1000円キャンペーン」で
ボンジーさんは4枚目を「サイコ」にするか
「ゴッドファーザー完全版」にするか悩んでいました。

おしまい


posted by カオル at 23:38| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする