2012年05月10日

ボンジータウン

ベック大佐はおもいました。

「オレもボンジーさんにあってみたい。
 なんでも幸運をもたらしてくれるという。
 どうしたらよいのだろうか?
 そうか。
 逆転の発想だ。
 こちらから逢いにいけばいいんだ!!」

ベック大佐はシンクタンクや
スパイを利用してボンジーさんは
「ボンジータウンに住んでいる」との情報をゲット。

大佐は戦闘服からスーツに着替えました。
そしてオーデコロンをつけてボンジータウンへ。

「 welcome! BONZY TOWN !!」のゲートをくぐり
町役場へむかいました。

「すいません。わたしはベック大佐です。
 ボンジーさんに逢いにきました」

受付のミセス・スーは苦笑しながらいいました。
「あのね。今月で3人目だわ。
 この町役場以外の全市民はぼんじーぼんじーという名前なの。
 わかる?幸運をアテにしてきたんでしょ?
 ボンジータウンには18922人のぼんじーぼんじーがいるのよ。
 4時間の滞在を許可しますから探していらっしゃい。
 そしたらまたここに戻ってくるのよ。
 危険なモノはぜんぶ預かるからさっさと出してね。ばかやろう」

大佐は探しました。
「ベック大佐です。僕のボンジーさんはいますか?」
梵字屋にいったりステーキハウスや小学校も探しましたが
見つかりませんでした。

町役場。
「どうだったの?」
「みつかりませんでした」
「そう。じゃあこの箱のなかにカードがあるから
 一枚引いてちょうだいね。ばかやろう」
ベック大佐の引いたカードはネズミの絵が描いてありました。
「あら。ネズミね。
 じゃあ。あなたはボンジーさんが見つかるまで
 ネズミになって暮らしてくださいね。
 この魔術を解けるのはアナタのボンジーさんだけ。
 ではさようなら」

ベック大佐はネズミになり
ボンジータウンの写真屋の裏で暮らしはじめました。
戦争をできないのは寂しいけれど
チーズを真夜中に齧るのはとてもいいと
大佐は想いましたとさ。

おわり。
posted by カオル at 12:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

シンプル

黒猫レインと暮らしている。

今日はひさしぶりに晴れて
朝飯を食べるとレインはすぐにひなたぼっこへ。

オレは文学的雑用をしたり
コインランドリーへ行ったり
それぞれの時間を過ごす。

10時半頃レインがひとりごとをいいながら
戻ってきた。
カラダを触るとけっこう熱くなっている。
黒猫だから熱を吸収しやすいのだ。

レインはトコトコと創作部屋へいき
冷たい床にごろんとよこになり
このブログを書きはじめてから
ずっとその場所で寝ているようだ。

そこは思い切り「通り道」で
このような迷惑なら幾らでもいいな。

太陽を浴びて浴びすぎて
熱くなったから冷たい床に寝転ぶ。
腹が減ったら食べて好きなだけ遊ぶ。

シンプルでいい。
できるかぎりレインのようにいきてみたい。


12日はひさしぶりのライブでウキウキしている。
ココロは小説を離れてちょっとライブの気分。
「ボンジーシリーズ」は小説のクールダウンで書いている。
小説は登場人物たちに責任があるし
疲れるからボンジーさんは純粋に愉しい。


レインはいまオレのとなりにきた。
黒いレイン用のまくらの上で本格的に眠るようだ。

針金ロボットの部品を募集中。
去年やった紙粘土はダメだったけれど
「針金に色を塗る」という技をみつけた。

なにかをつくっているときはすごくいい。

できるだけシンプルにソリッドに。
分厚く軽快に。
いつかオレも死ぬ。
誰かがその事後処理をする。
そのヒトができるだけラクなように
ヒマな時間は準備をしている。

チカゴロはいきていることが
以前よりは幾らか愉しくなってきた。
レインさえいれば問題がない。

でも縁があったら子猫に出逢いたいな。
レインは寂しくないだろう。


またね。


posted by カオル at 10:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする