ロックンロールを爆音で鳴らしながら掃除をした。
昼から銭湯にいってヒゲを剃った。
残りの時間はひたすらに
うつつを抜かすことにはげむ。
きまぐれに建設中の巨大マンションを睨んだり
古い漫画を読み返してみたり。
なるべく足取りをさとられぬように動くのだけれど
コンビニエンスも駅前も監視カメラだらけ。
レインハウスにはドアミラーもドアチェーンも
呼び鈴もないというのに。
「一生遊んで暮らせる財産」という項目を外してくれれば
オレとレインは充分に「貴族」だろう。
唄い踊り思索し遊び惚けて暮らしているのだ。
召使いはいないけれど食器は自分で洗うけれど
やはりレインちゃんたら高貴な血筋は隠せませんわねくしし。
レインはいまネコの集会参加中。
また毎週
身を包んで
セレブっぽく振る舞っても
内面がセレブリティでなきゃ。
囲いだけでは
全く意味がない。
カオルさんは
生活云々より
内面的に貴族だって。
とってもステキな感覚。
私の生活は労働者階級。
だけど気持ちだけは
「リンダ」でありたい。
と思うのでありました。
カオル枢機卿だよ。
ふむ。
プロレタリアートだな。
世の中にはプチブルジョアが跋扈しておる。
レインはエジプトのラーの子孫だ。
王族だ。