「オレもボンジーさんにあってみたい。
なんでも幸運をもたらしてくれるという。
どうしたらよいのだろうか?
そうか。
逆転の発想だ。
こちらから逢いにいけばいいんだ!!」
ベック大佐はシンクタンクや
スパイを利用してボンジーさんは
「ボンジータウンに住んでいる」との情報をゲット。
大佐は戦闘服からスーツに着替えました。
そしてオーデコロンをつけてボンジータウンへ。
「 welcome! BONZY TOWN !!」のゲートをくぐり
町役場へむかいました。
「すいません。わたしはベック大佐です。
ボンジーさんに逢いにきました」
受付のミセス・スーは苦笑しながらいいました。
「あのね。今月で3人目だわ。
この町役場以外の全市民はぼんじーぼんじーという名前なの。
わかる?幸運をアテにしてきたんでしょ?
ボンジータウンには18922人のぼんじーぼんじーがいるのよ。
4時間の滞在を許可しますから探していらっしゃい。
そしたらまたここに戻ってくるのよ。
危険なモノはぜんぶ預かるからさっさと出してね。ばかやろう」
大佐は探しました。
「ベック大佐です。僕のボンジーさんはいますか?」
梵字屋にいったりステーキハウスや小学校も探しましたが
見つかりませんでした。
町役場。
「どうだったの?」
「みつかりませんでした」
「そう。じゃあこの箱のなかにカードがあるから
一枚引いてちょうだいね。ばかやろう」
ベック大佐の引いたカードはネズミの絵が描いてありました。
「あら。ネズミね。
じゃあ。あなたはボンジーさんが見つかるまで
ネズミになって暮らしてくださいね。
この魔術を解けるのはアナタのボンジーさんだけ。
ではさようなら」
ベック大佐はネズミになり
ボンジータウンの写真屋の裏で暮らしはじめました。
戦争をできないのは寂しいけれど
チーズを真夜中に齧るのはとてもいいと
大佐は想いましたとさ。
おわり。