元野良猫レインは1日の大半を屋外で過ごす。
ある角度から観るとカオルのソンザイは
「レインの食事係」だ。
暑いので腐らないように管理して
レインハウスの水源はすでに放射能汚染されているから
なるべく軟水のペットボトルの水を。
ネコはエジプト原産らしい。
エジプトではネコは神様あつかいだ。
砂漠地帯で育ったので
ネコには少ない水で生き延びるように
体内で水を再利用する昨日があると。
肝臓を酷使するからネコの死因にもなるから
なるべく安全で新選な水をと。
昨年の原発事故のあとレインと真剣に話し合いをした。
「カオルとしては放射能の大地に出て欲しくない。
代案を考えるから検討して欲しい。
レインは「やだ。外で遊ばないと不健康になります。
ネコは舐めて毛繕いをします。その唾液が日光に当たると
化学変化してビタミンDになります。核の危険性は理解しましたが
見えない味もニオイもない黒猫のカンでも無理。
どうせ無理ならわたしは思う存分自由に暮らしたい。
震災の時に政府は勘定/カウントしなかったけれど
たくさんのネコが死にました。
わたしは生き残ったから寿命まで楽しくやりたい」
迷ったがオレはレインを尊重することにした。
もし「逆の立場」だったらオレも同じことを言うだろうと。
最後に死んだこーじへ。
こーじ君。
オレが前に相談した時にさ。
遺言状みたいなヤツなんかをこーじに預けたじゃん。
もしもカオルに万が一なにかあったらと。
こーじ言ったよね。
「預かります。ボクにしかわからないところに保管しました」
その「保管場所」知りたいんだけど。
アイランドパソコンこーじの「カオルさんフォルダなど」を
ざっとチェックさせてもらったけど見当たらない。
パソコンデータもぜーんぶぶっ壊れたよ。
メルマガも出せない。
オレたちは少々パソコンなどに大切なモノを預けすぎたかもな。
やっぱいいや。
ゆっくり死んでいてくれ。
大丈夫。
記録より記憶だ。
もうCDも再販できないけれどさっぱりした。
それとこーじが大好きだった岩田さんにも伝えたぞ。
ガンと戦う先輩を差し置いて先に逝ってしまったと。
レインはゲンキだよ。
雨だってへっちゃらだしね。
チビのくせにちょっとした「顔役」になってるよ。
こーじとりえたちの訃報をマリさんにメールしたら
すぐに「子供はいたの?」と返信。
晃士は「車の運転は本当に気をつけないと」と。
カオルにはこういう立ち居振る舞いは「日頃の心がけ」の賜物で
付け焼き刃で言える台詞ではないと想う。
素直で思いやりのある死に対しての態度と
その哀しみから「次」を考えて学ぶ姿勢。
オレはこういう人間的なニンゲンとだけ
できればつきあっていきたいと考えている。
いままでは客も少ないし
マネージャーを雇うカネもないし
スケジュール管理ぐらい自分でやれる。
そんなカンジで物販をやり
自宅住所など個人情報を公開して
なるべく公正にどんなメールや相談にも対応しようと。
でもムリだった。
「対人/コミュニケイション能力の低さ/アルコール依存症」のカオルには
ムリだった。
理(ことわり 万物の法則 例 水は高いところから低いところへ流れる 逆はない)
無理だった。
このブログでカオルは「個人名をあげて不快感を表明」した。
オレが「いきなり激怒」に想われるのはわかっていた。
「わからないメール/不愉快なこと」自称ファンの方々の女性たち。
あるヒトは「おにいちゃん」という。
あるヒトは「わたしはトラウマがあるから可哀想だ」と。
あるヒトは「カオルさんの体調が心配だから料理を」と。
レインハウスまで出向いてくれたが
3時間ぐらいなにもしなくて黙っているので「どうしたのか?」と訊ねると
なにかもごもごと。
つまり料理をしたことがないから
どんなモノができるかわからないけれど
カオルのためを想ったのだから
味付けが悪いとしたら「母親が原因だ」と。
カオル自身が「甘えと自己憐憫で酒やドラッグに溺れた日々」で
そんな「不健全なカオル」を「かわいそうだ」と自分で自分を哀れんでいたから。
リンダなどの歌詞の印象のせいかオレにはわからないが
どうも「類は友を呼ぶ」らしい。
オレが甘かったのだ。
オレが名指しで非難したヒトの中には
他のバンドマンなどにもカゲグチをいわれているヒトもいた。
個人的には「そいつに来て欲しくないのにみんなありがとうとか
お客様は神様だとかカゲグチだけ言ってチケット代搾取してるくせによ。
げーのかいみたいでやだなー」な感覚が強くて
具体的には「ライブにくるのは自由だが 個人的なやりとりはしたくない」と
本人に直接いう。
オレのコトバはまっすぐで強いから
「うかつなヒト」には怖く感じるはずだ。
オレは精神障害だけど「理由なく怒ったり/気まぐれで叱る」ことはない。
カオルの憶測。
カオルは「変化」しようとしている。
ブログ読者の中には「カオルが先に行ってしまった」や
「なんか弱々しくて情けない母性本能をくすぐるカオルンが消える」と
そんな風に感じるヒトがいる。
言い切ろう。
「自立し責任を持ち生きる姿勢」か逃げ続けて
トラウマやコンプレックスなど個人的な過去に固執。
そんな「ただ甘えたお子様でいる自分がいきる言い訳のひとつ」として
「ウツのカオル君」がシンボルとしてあったのだろうと。
悪いが。
お子様は嫌いだ。
ままごとも大嫌い。
フリルやリボンやゴシックロリータなど嫌いなんだ。
まともなニンゲンになろうと努力している女性が好きだ。
いのちを支える「食事」つまり「料理ができない」というのは
男女問わず恥じた方がいい。
念を押すぞ。
オレはファンを選ぶ。
音楽活動をずっと続けるとは想っていないし
ライブの告知をネットでする必要性も感じない。
カネもなんとかなる。
アコムなどサラ金で借りた。
いまオレに大切なのひとつだけ。
「自分自身とレインと仲間のいのちと尊厳を大切に
いつか訪れる死に対して備えながら
日々自由にめいっぱい いいカンジで暮らす」だ。
原発反対運動などめんどくさいことはしたくないのだが
例えば「ヒロエの場合」を考えると戦わざるを得ない。
ヒロエは惚れたオトコに手荷物ひとつで追い出されて
売春婦になり日々をしのいだ。
ハダカのレディのバラッドをつくった時に
ヒロエに歌詞を聴いてもらった。
「実際はどうなのだろうか?カオルの思い込みでは?」
仕事内容に比べてギャラがとても安いように感じた。
密室で性欲を持て余した不潔なオトコのちんぽこを
強引にクチの中に押し込まれて苦しくて悔しくて涙が出ると。
そんな夜はカオルさんの「ラブレター」を聴くと。
「好きでカラダ売る子なんていないっすよ。誰だって嫌ですよ。
でもみんなワケアリなんです。控え室はカサカサに乾いています。
ハダカのレディ好きですけどリンダばっかです」
そんなヒロエを無条件で愛して奥さんにした男性がいた。
嬉しい知らせだった。旦那の実家に引っ越して生活をはじめたが
震災と津波と原発事故で「気がついたら北海道にいた」とメールが来た。
ヒロエは「自分は手首切ったりいろいろしたけど
地震のあとそういうの治りました」とたくましいメールが来た。
カノジョはシンガーを目指してベルズにもよく出演してもらった。
こーじとりえの訃報をきいて飛んできた。
お別れ会でヒステリックに暴力的に悲しんでいるオレに気遣い
電話をくれ具体的な提案をしてくれた。
あなたは「いまの暮らし」に満足ですか?
まだこれ以上「なにが欲しい」のですか?
カオルは風呂なしだけど変なストレスが少ないから
48歳でも髪の毛たくさんある。
浮浪者は風呂もヘアケアもないだろう。
レゲエのおじさんなどと侮辱されているが
彼らはなにも失うものがないから
たぶん対人ストレスもなくしたがって
「ホームレスはみな髪の毛ぼさぼさ」だ。
こーじゅん飲んでもニンニク卵黄でも青汁でも
美白ケアしてもだ。
被爆したらお肌ぼろぼろになっちゃうんだよ。怖くないの?
長くなった。
ここまで読んでくれた方。
ほんとうにありがとう。
オレは生きる気満々だが実際はわからない。
今夜死ぬ可能性もゼロではない。
そしたら逢えない。
もし。
オレが近々死ぬと仮定する。
「カオルと最後に交わした言葉やメール」に
「悔いがある人」は連絡をくれ。
素直に生きる方がずっと気持ちがいいぞ。
ブイーン